優しさの波がどんどん高まって、
嬉しさの波もどんどん高まって、
気楽さの波もどんどん高まって、
それがちょうど三角波のように重なった時、
すわぁ～～～～というような、快感が起こる。

優しさの霧がどんどん白くなって、
嬉しさの霧がどんどん白くなって、
気楽さの霧がどんどん白くなって、
それがちょうど湯気のように重なった時、
もわぁ～～～～というような、快感が起こる。

優しさの甘さがどんどん甘くなって、
嬉しさの甘さがどんどん甘くなって、
気楽さの甘さがどんどん甘くなって、
それがちょうど溶け合って甘く重なった時、
るわぁ～～～～というような、快感が起こる。

とろけるような、ときめくような、
とまどうような、甘いといきのような、
えもいえぬ、きもちよい、きもち。

ひとたび経験すると、すぐに恋焦がれるのだが、
二度目に逢うのは、結構、むつかしい。
三人の女神の間に、もうひとり、牛が混入したりするから。

牛は力持ちだからなんでも手伝ってくれるのだが、
だから、呼びもしないのに、来たらしい。
この「快感」は、実は、牛が居ないときにしか起こらない。
牛は、波を壊すし、霧を壊すし、甘さを壊す。
壊すつもりはないのだが、そこに居るだけで、壊してしまう。

だから、牛を連れて来てはいけない。
だから、牛に協力を求めてはいけない。
牛さえ来なければ、快感は、頻繁に来るようになる。

三人の女神は、優しく、嬉しく、気楽だ。
そして、底抜けに、陽気で、気前が良い。
あなたにも、あなたにも、誰にでも、
この麗しい三人の女神はついている。
まぁ、牛もついているけど。

宝彩有菜
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