ほうさい　ありな の　じしんだっしんこーす
	宝彩有菜の

自心脱親コースの奨め　（宝彩有菜） はじめに お父さんと、ちゃんと口がきけないとか、お母さんが、ものすごく苦手だとか、 親に対して、構えていたり、打ち解けていなかったり、あるいは、恐れていたり、 親に対しては、自分でもちょっと変だなと思うような反応をしていることがあります。 そのような変な反応の仕方の原因は、大方は、幼い頃に親の厳しい躾けや、不機嫌な親の機嫌を取っていたことの影響です。 幼い自分が、その場所（自分の家庭）でより快適に、より安全に過ごすために、その環境で、やむおえず獲得したプログラムの影響です。 ですから、そのような変な反応の仕方をしている人に、請われれば私は従前より、「お父さんわーく、お母さんワーク」というワークを個別で指導してきました。 そのワークをすると、「お父さんが恐くてしかたなかった」人が、「お父さんも普通の人だ」という感想に変化します。また、それにつれて、他の人との関係も、嘘のように緊張が取れて楽になります。 あるいは、「お母さんは嫌だ」とか「許せない」とか「逃げたい」とかの感情がいつもある場合にも、このワークをすると、「お母さんも苦労した人なのだ」くらいには、すぐになれます。自分が強く優しく柔らかくなれます。 そして、それとともに、自分の、例えば友人に対する対応も、同様に変化してきます。 「ああ、そうか、嫌な時は単に断ればいいのだ。どうしていままでそれができなかったのだろう」というような感想になったりします。自分が一回り大きくなっているからです。 そして、このワークをした人は、一様に人が変わったように、明るく朗らかに、そして優しくなります。中には長年の持病が治ったりする人もいます。それらのうわさや評判を聞いて、「私にもお父さんワーク、お母さんワーク」をして欲しいという要望が多くなってきましたので、今般、e-講座として形を整えることにしました。 ですから、お父さん、お母さんとの対応関係に問題がありそうだと思う方は、是非、このワークを受講してみてください。きっと、重たい鎧や兜が取れるように、軽く、朗らかになると思います。親の呪縛から脱却して、本当の自分自身の人生を歩むことができるようになります。 これは、「お父さんワーク、お母さんワーク」を元にした、自分を強く逞しくするとても効果的なワークです。 また、お父さん、お母さんとの関係に問題が無いと思っている人も、是非、ワークをしてみてください。自分の育ってきた状況や、育ってきた過程が手に取るように分かりますので、とても懐かしい気持ちになったり、いろいろな発見があると思います。また、それが、今の自分の様々なことにつながっていることを確認できます。さらに、自分をしっかり把握することができるようになります。 宝彩有菜 （自動反応のプログラムについて） 人は、生まれてすぐに、いろいろな「学習」を開始します。その能力は他のどんな動物より抜きん出て優秀です。 知識を覚えるだけではなく、経験等から「行動指針」を作っていくという学習もあります。「行動指針」とは、経験したことを良く理解して、将来に備えるものです。 例えば、煮立っているお湯に手を触れて火傷をすると、原因と結果の関連を解釈、理解して、次からは熱いものに触れないような行動指針を作ります。 そして、マインドは危険回避の反応を早くするために、もとの体験や、どのように解釈、理解して、その行動指針を作ったかなど、途中の過程は奥にしまって、身近には「熱いものは危険、避ける」などと標語化したものだけにします。 そのように行動指針の中間部分を省いて、先端と尻尾部分だけにしたものをプログラムといいます。 それらを、たくさん手元に配置し、瞬時瞬時に自動起動させながら、それらに守られて人生を進めています。 とても良くできた仕組みです。 しかし、プログラムは、そのうち、合わなくなってくるものもあります。 理由は、そのプログラムを作った時と、その後では状況が変わっているからです。 幼い時に、幼い理解で作ったプログラムが、大人になっても有意義であるとは限りません。 とくに、厳しい親とか、気分屋の親とか、冷たい親とか、騒がしい親とか、威厳のある親とか、 こだわりのある親とか、夫婦喧嘩が絶えない親とか、他人をバカにする親とか、劣等感の強い親とか、威張りたがり屋の親とか、とにかく、特徴のある親に育てられると、まともなプログラムが出来ません。 それは、仕方ないことです。 狼に育てられれば、狼流のプログラムを作ってしまうほど、人間の脳は優秀です。特殊な親のもとではそれに合うような特殊にプログラムをすぐにつくって、適応していまいます。 それで、その時は問題ないのですが、それをいつまでも持ち続けていると、問題があります。 大人になれば、自分はもう、親の庇護を必要としなくなっていますから、その環境に適応しなくても良いのですが、プログラムを外せないと、ずっと、幼い反応のままになります。それでは、人生が辛いものになってしまいます。 たとえば、 「愛されなければ死ぬ」「一番でなければ飯が食えない」「お金がなければ不幸だ」 「馬鹿にされてはいけない」「泣いてはいけない」「人を怒らせてはいけない」 「甘えてはいけない」などなど。 確かにそれらは、人生の当初の状況下ではその通りであったかもしれません。 その理解で正しかったかもしれません。でも、いつまでも同じ状況が続いているとは限りません。 であるのに、人は普通、それらのプログラムを「熱いものは危険」と同じように、いつも自動起動させながら生きているわけです。 そうなると、次第に、自分の人生が生き難くなってきます。それはそうです。 「愛されないと死ぬ」と思っていては、どう頑張ってものんびりした人生を送れるハズがありません。 「なんとなく苦しいなぁ」、「辛いなぁ」、「楽しくないなぁ」と思うときは、不要なプログラムが自動起動し続けていないかと、チェックしてみましょう。 そして、それらの不要なプログラムを取り去っていくと、本当に、まるで自分を守るために長年着用していた重い鉄兜を脱ぐような、あるいは、窮屈になった鎧や、冷たい手甲を脱ぐような、解放された自由なのびのびした感じがします。自分の人生を取り戻せたような感じが、必ずしてきます。 「ああ、なーんだ、馬鹿にされても全然平気なんだ」とか、「甘えても良いのだわ」とか。 それぞれに、いろいろな発見やいろいろな驚きがあります。 人生がモノトーンから、カラーに変わったくらいの驚きや喜びがやってきます。 これは、自分が幸福になるためのワークです。 宝彩有菜 （→心象の親と戦うとは） （→宝彩有菜のバガヴァッド・ギーター「第２回」より）